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十月兔

強制女装を中心とした小説・イラストのブログです。

2017-07

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乙女座の園 第1エリア(4)

(4)

 山手線外回りで東京から渋谷へ。
 ただでさえ目立つウェイトレスの制服姿で電車に揺られると、行きのOL服の時よりもはるかに視線が突き刺さる。特に、太腿や胸元、さらにはアンダースコートの辺りに。
 しかも、さやかのほうは「寒いから」と言って上にコートを一枚羽織っている。こちらは長袖で裾も長く、太腿までばっちり隠れるものだった。一方、良介は制服そのままで、しかも両手にはちょっとした箱を持たされているために、スカートを押さえることさえままならない。
「りささん」
 もじもじする良介に、さやかは厳しく言い放つ。彼女は春香から、良介のことを「りさ」と呼ぶように言われていた。
「は、はいっ!」
「恥ずかしがらないの。こうして電車の中でいるときも、ウェイトレスとして恥ずかしくない立ち居振る舞いを心がけなさい。そうすれば、いずれこちらにいる方々も、お客様としてきて下さるかも知れないのですから」
 そうは言っても、恥ずかしいものは恥ずかしい。だいたい、さやかは上に一枚着ているからいいが、良介は制服だけなのだ。肩方から太腿まで露出して、恥ずかしがるなという方が無理だ。
 それでも渋谷駅に近づき、ホームに降り立った二人は、さっそくキャンペーンを開始する。要は、チラシ配りだ。
 駅前につくと、箱を路上に置いて中のチラシを取り出す。さやかはコートを脱いで制服姿になると、大きな声でこう言った。
「皆様、こんにちは! 本日はご迷惑をおかけしております!」
周りから何事かと奇異の目を向けられる二人。周りに旗などは立てていないが、これも作戦だ。こうして目立つ格好の女の子が何か叫んでいれば、何かのキャンペーンだろうというのはすぐに判る。しかし、具体的に何なのかは判らないために、逆に人目を引き付ける。巧妙なPR戦略だった。
「私たちは、都心からわずか一五分。ほんの目と鼻の先に新規にオープンする、テーマパーク《乙女座の園》のキャンペーンをやっております。皆様どうぞ、ご覧になって下さい!」
「どうぞ、ご覧くださぁい!」
 調子を合わせて、良介も彼女に唱和する。何度か、こうしたキャンペーンの視察や指導は行っており、定番のパターンは判っている。唯一、女の子らしい高い声が出るかどうか不安だった。
 しかし周りは特に、不審がったり気色悪がったりしている様子はない。特に違和感はないらしい。ほっとしたのが半分、納得いかないのが半分で、良介は街中を行く女性に話しかけ、チラシを配り続けた。
「可愛いわね、その服。どこの衣装かしら?」
 三人連れで通りかかったハイティーンの女の子のうち、背の高い子が訊く。良介より高く、彼はその子を見上げるようにして答えた。彼女の手元にあるチラシの地図を示しながら、
「はい、こちらご覧下さい。いま私が着ておりますのは、この第一エリアにございますカフェテリア、《Sweet Spirits》の制服です。是非ともお立ち寄り下さい」
「へぇ、スウィート・スピリッツかぁ。確かに妖精っぽい服ね」
「ねぇねぇ、ってことはさ、甘いものも置いてるの?」
「はい。ケーキをはじめとする、《乙女座の園》にぴったりのオリジナルスイーツの数々をご用意いたしております」
「すごいじゃない。ね、二人とも、今度行きましょ。五月オープンだから、ゴールデンウィークにでもさぁ」
 三人はわいわい言いながら、良介の説明に満足して立ち去る。彼はほっと息をついた。良介は企画にも携わったので、それぞれの概要については把握している。確かに、キャンペーンガールとしてはぴったりだろう。
 それにしても。チラシは女性限定で配っているのだが、良介を見る視線は明らかに男性の方が多い。中には携帯で写真を撮っている人もいた。人通りの多い渋谷の真ん中で、太腿を露出させて男に見られているなんて……自分と同じ男性の視線に、彼は顔を真っ赤にした。
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