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十月兔

強制女装を中心とした小説・イラストのブログです。

2017-11

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SS「謝罪の方法」 (2)

 
SS「謝罪の方法」 (2)
   制服だけならまだしも、ブラとショーツまで妹の部屋から拝借するなんてどうかしてると思う。
「やるなら徹底的にやらないと、なぁ?」
「お前、早季ちゃんに殺されるぞ」
「大丈夫だって、どうせ気付きゃしないから」
「そうかなぁ……」
 制服の持ち主である優等生少女の顔を思い出すと、ちょっぴり憂鬱だ。彼女がどんなに怒るかと思うと――あるいは軽蔑のまなざしで見られるかと思うと、それだけで玉袋が縮む。
 でも、目の前でケーキを待ちわびる子供のような表情をしている亮司を見ると、
「はぁ……しょうがないか」
 抗議の代わりに露骨な溜息をついて、制服と下着類を受け取った。
「早季子の部屋が空いてるから、そこで着替えて来いよ」
「さ、さすがにそれはまずいだろ! もし見つかったら……」
「出かけてるから大丈夫だろ。目の前で着替えてくれるんなら、それでもいいぜ」
「ちくしょう……」
 大人しく、制服と下着を抱えて隣の部屋に向かう。本棚にぎっしり本の詰め込まれた、いかにも優等生らしい、色気のない部屋だ。それでも女の子の部屋で服を脱ぎ、その子の制服を着るのは変態っぽくて、なんだかドキドキしてきた。
 全裸になった時、クロゼットが開いているのが目に入った。どうやら亮司が、服を出すだけ出して開けっ放しにしたらしい。観音開きの戸の内側に鏡が取り付けられていて、そこに、ぼくの裸が映っている。
 貧相な体つきだった。運動しても全然筋肉がつかず、数年前とほとんど変わらない。小学校のころからの付き合いになる亮司が、ここ数年で見る見るうちに上背が伸び、筋肉をつけてきたのとは偉い差だった。
 身長も低いため、男物を着ると妙にだぶっとした感じになってしまう。だからぼくの普段着は、大体目立たないガールズだ。もちろんスカートははかないけれど、亮司と並んで歩くと、カップルと間違われることもよくあった。
 そして今回は、ついに女子制服だ。
 下着をつけ、ブラジャーも苦戦しながらホックを留める。男物の下着とは明らかに違う締め付けが、なんだか恥ずかしい。
 けれどほんの少し、女の子扱いされることを喜んで、期待しているぼくがいる。亮司は、ぼくのことをどう思っているんだろう――
 鏡の前でブラウスを着て、スカートをはき、リボンを結ぶ。ベストを羽織ってボタンを留めると、自分でも、怖いくらいに似合っていた。美少女というほどではないけれど、少なくとも、どこもおかしくはない。
「……よし」
 一つうなずいて、ぼくは部屋を出た。亮司の部屋の前に立つと、なんだかドキドキする。この姿を見た亮司は、一体どう思うだろう――
「は、はいるよ……」
「おう、開いてるぜ」
 がちゃっ、とドアを開くと、相変わらずベッドに腰掛けて漫画を読んでいた亮司が、目を真ん丸に開いていた。声も出ないのか、あんぐりと口を開けたまま固まってる。
「ぷっ……どうしたの、そんなにびっくりして」
「いや、その」
 亮司はぽりぽりと、後頭部を掻いた。照れたときや、戸惑ったときに見せる仕草だった。
「想像してたよりも似合ってたから、驚いた。もうちょっと近くに来いよ」
「うん」
 ベッドの上を叩かれたので、ぼくは亮司の隣に腰掛ける。ミニスカートから、女の子みたいに細い足が覗いていた。膝を揃えるように座ると、隣から太い腕がぼくの肩を抱いてきた。
「あっ、な、なに……?」
「いやぁ、あんまり可愛いから、このまま押し倒そうかと」
「なっ、なにを馬鹿言ってるんだよっ! まったくもう……」
 言いながらも、内心はまんざらでもない。彼の腕の中で甘えるように脱力していると、
「なぁ、御影」
「ん? なに、亮司?」
「何でもするって、言ったよな? もう一つお願いなんだが――」
 待ち受けるぼくに向かって、亮司はゆっくりとした口調で、とんでもない「お願い」を口にした。

   (続く)
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