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十月兔

強制女装を中心とした小説・イラストのブログです。

2017-11

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短編「ワン・ウィーク・ガール(二日目)」


 ワン・ウィーク・ガール(二日目)

  (1)

 ケータイのアラームに目を覚ますと、ベッド横の窓にかかる遮光カーテンから、わずかに朝日がさしていた。
 ぼくは小さく欠伸をして、

「ふわぁ、もう朝か……」
 暗闇の中、隣のベッドに寝ている俊郎を起こさないように注意して、のそのそと起き上がり――

「おわっ!?」

 な、なんだこの、いきなり太腿に絡みついたすべすべの感触は。うわぁ、なんか上半身ももぞもぞする。それに下着も、なんだか妙に表面積が少ないような……!
 思わず電気をつけて確かめたくなるのをぐっとこらえて、ぼくはリビング兼ベッドルームの八畳間から、キッチンのある廊下に出て電気をつける。
 まばゆい白色灯の中に浮かび上がった自分の姿を見て、ぼくはようやく、この違和感の理由と原因を思い出した。
 パジャマとして着ているのは、いつものシャツとハーフパンツじゃなくて、瀟洒なシルクサテンのネグリジェ。それに――ネグリジェの裾をめくって確認してみれば、下着もフリルの付いたおそろいのショーツで、しかもバックはT字になってお尻が丸出しになっている。
 こんなところを見られたら十中八九誤解されるだろうけど、ぼくには女装趣味なんてこれっぽっちも、一ミリたりと、毛の先ほども、毫ほども、とにかく全然ない。こんな格好をしているのはただ単に、俊郎の奴に無理矢理着せられているからで――
 って、なんでぼくはこんなに力を込めて言い訳してるんだろう。まったく。それもこれも全部、俊郎の奴のせいだ。
 愚痴っても始まらないので、早速ご飯を作りにかかる。ぼくは今日は午後から予備校があるだけだけど、俊郎は朝からアルバイトを入れていたはずだ。ちゃんと朝食を食べさせてやって、お弁当も持たせてあげないとね。
 さすがにこのネグリジェのまま台所に立つわけにはいかないから、えーと、何かないかな……あ、これでいいや。ノースリーブのシャツワンピース。といっても大人っぽいデザインじゃなくて、レースの付いた丸襟と、ピンクのチェックが可愛い女児用のだけどさ。下着もこれに合わせて、ゴム入りショーツとハーフトップ。
ショーツまでわざわざ女児用にしたのは、別にこういうのが好きなわけじゃない。ただ、どうせやるなら上から下まで統一しないと落ち着かないんだ。
女児ワンピースの上からエプロンをかけて――うーん、これも、いつもつけてる紺のエプロンだとちぐはぐな感じがするなぁ。そのうち、女の子用のエプロンでも見繕ってこようかな――って、

「はぁ……」
 
 なんだか、毒されてるなぁ。うん、余計なことは考えずに、朝ごはんを作ろう。まずはお弁当箱に、昨日の残り物を詰めて、と。

  (続く)
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