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十月兔

強制女装を中心とした小説・イラストのブログです。

2017-07

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短編「親友彼女」 その11


  (その11)

 小学生の少女たちは、ぼくらのことをじっと見ている。
 おそらく普段は、あの子たちはランドセルをしょって学校に通っているのだろう。そんな彼女たちに、女子小学生の制服を着ている姿を見られているなんて耐えられない。
 とにかく逃げよう──踵を返し、スカートを翻して逃げ出そうとした瞬間、
「おっと、逃げるなって」
 二の腕を俊示に掴まれた。
「な、なにするんだよ! 早く逃げないと、ばれちゃうだろ──」
「そうやって不自然な態度をとってるほうが、怪しまれるっての。ほら、あの子たち、見てみろよ。あの感じだとちょうど6年生くらいだろうし、お前くらいの背丈だと、同級生だと思われてるんじゃないのか?」
「ど、同級……」
 たしかに、今どきの小学生は発育がいいから、150センチ後半、大きい子だと160センチ以上の子もいる。小学生の制服を着ていれば、ぼくくらいの身長でもばれないのかもしれないけど──でも、やっぱり恥ずかしい!
「じゃ、じゃあ、せめてゆっくり立ち去ろうよ。こ、こんな格好で小学校の前にいたら、目立っちゃうから……」
 心臓が、痛いほどに早く脈打っている。彼女たちがこっちに来たらどうしよう。話しかけられて、男子高校生だなんてばれたら恥ずかしすぎる。
 けれど俊示は、相変わらず殴りたくなるようなにやにや笑いを浮かべたまま、
「逃げようとしてもいいぜ。きっと、変な男に掴まれてる女子小学生に見えるだろうなぁ。警察も来たりなんかして、そしたら全部、状況を説明するだけだけど」
「くっ……い、一体何がしたいんだよ……そんなに俺に、恥をかかせたいのか……!?」
「違うって。ただ単に、自然にふるまえって言ってるだけさ。ほら、俺たちは兄妹なんだから、こういう時、妹はなんてお願いするのかな?」
「く、うっ……」
 ようやくぼくは、俊示が何を言わせたいのか理解した。
 つまり、こいつは──

「お、お願い、お、お──おにい、ちゃん……」

 ぼくは気の弱い妹のふりをして、俊示の腕にすがりつき、上目づかいで言った。
「ね、ねぇ、は、はやく、どこかに行こう……しょ、祥子、は、恥ずかしいから……」
 心臓がバクバクと、ドリブルのような音を立てて鳴った。ぼくはうるんだ瞳で、じっと俊示の顔を見つめ、返事を待った。

  (続く)
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コメント

きたきたー

言葉責めきた~
言わざるを得ない状況ってどんな感じでしょうか。
この後のイベントが楽しみです。

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