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十月兔

強制女装を中心とした小説・イラストのブログです。

2017-08

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『少年かぐや』第二回

 こんにちは、神無月です。
 沢山のコメントありがとうございます。皆さんのコメントを励みに、今後も連載を続けていきたいと思います。

 ではどうぞ。
   
  第二回
 
(いったいこんなもの、誰が着るんだろう……)
 最近の子供服がかなり大きいサイズまで作られていることを、夏生は咲子から教わっていた。一方で、子供服しか思えないようなデザインの服が「レトロ」と呼ばれて若い女性たちのあいだで流行になっていることや、お人形さんのようにフリルとレースとリボンがたっぷりついた「ロリィタ」が市民権を得ていることも知っている。
 だが、これは――
(どう見ても、本物のベビー服や、園児服だもんな……)
 好意的に解釈しても、コスチュームプレイ――いわゆるサブカルチャーの「キャラになりきる」コスプレではなく、イメクラなどの風俗店で使われるようなコスチュームプレイ用くらいしか、使い道が思い浮かばない。
 しかしそれでも開店から一年、ネットを中心に秘かに注文があるらしく、こうして実店舗でもアルバイトを雇おうというていどには採算がとれている模様だ。夏生には理解できない世界だった。
(まぁ、人の楽しみにけちをつけるつもりはないけれど)
 考えながら、カウンターを回り込んで、奥のドアに向かう。箒はカウンターの裏に立てかけてある。あとは、咲子の指示通りに「制服」に着替えるだけだ。
(それさえなければいいんだけど……)
先に店に入っていた咲子は、店内をチェックしていた。乱れた服をたたみ直し、ハンガーをきちんと掛け直し、試着室を検める。
 それを横目に、夏生は店内の奥――客の目には触れないスペースに入る。廊下に並ぶ三つのドアのうち、一番手前がスタッフルームで、奥の二つは在庫管理室――つまりは倉庫になっている。手前の倉庫には店内に入りきらなかった衣類が、奥の倉庫にはベビーカーやベビーベッドなどの大型家具――もちろん成人男性が使用できるほどのサイズのものである――が収納されている。
 夏生はこのうち、一番手前のスタッフルームに入った。部屋の中央にはガラステーブルを挟んで向かい合うソファ、その奥にはスチール製のデスクと、財務管理やネットでの発注処理などを行っているパソコンが二台。
 奥にはもう一台デスクがあり、旧式のノートパソコンと電話が置かれている。夏生は真っ直ぐそちらに向かい、ショルダーバッグをデスクの上に置いた。これが夏生に与えられたデスクだった。
ノートPCでメールの処理をし、電話での注文を受ける。それが、彼の主な仕事だった。既に先週から何度か、仕事の内容について説明は受けている。機械的に処理し、注文票を作る。判らないことがあったら、店内にいる咲子に質問する。仕事自体はそれだけのことで、彼がいままでやってきたバイトの中では簡単な部類に入り、おまけに給料もいい。
ただ一つ、問題は――
(はぁ……)
 夏生は溜息をついて、デスクのすぐ横にあるロッカーを開けた。頬をほんのりと紅くして、彼がこの「かぐや姫」で働くに当たって、勤務時間中は着るように命じられている「制服」をとりだし、デスクの上に積む。
 問題はただ一つ――この、「制服」だ。
 服を脱いで着替える覚悟が固まるまで、まるまる一分近くかかった。シャツを脱ぎ、ジーンズを脱ぎ、ソックスを脱ぎ、トランクスも脱ぐ。いつ咲子が入ってくるか判らないオフィスで全裸になるのにはかなりの度胸が必要だったが、それよりもこの「制服」を着る方が、勇気がいる行為だった。
 まずは下着から。
ギンガムチェックにイチゴがプリントされている、ゴム入りコットンショーツ。今どき小学生だって、中学年にもなれば嫌がりそうなデザインだ。前後を確認してから、これに両足を通す。するすると引き上げると、体毛処理して敏感になっているふくらはぎから太腿に微細な電流が走ったような気がした。おなかまで引き上げて下半身を覆うと、ささやかな肉棒と玉袋がきつく圧迫されて、何とも落ち着かない。
つづいて、ショーツと同柄のハーフトップ。ブラジャーともタンクトップとも違う、妙に子供っぽいデザインの下着だ。肩とアンダーバストにきつく食い込み、わずかに膨らんだカップが、まるで胸の膨らみかけた少女のようなラインを作っている。
ソックスも、小学生の女の子が穿くようなデザインだ。ピンク地に白い兎がプリントされ、レースのついた履き口にはサクランボのように赤いボンボンが付いている。
下着を身に付けただけで、胸を締め付けられる。先週、業務の説明を受けたときにこれらの衣類を身につけることは判っていたのに、こうして実際に着用すると、体にフィットしているその場所から何かに侵蝕されているような気分になる。
(これじゃどう見ても、女児用の下着を穿いてる変態だ)
 早く服を着た方が、まだマシかも知れない――そう思って、いよいよその「制服」に手を伸ばしたとき、スタッフルームの入口がノックもなしに開かれて、夏生はうぶな少女のように悲鳴を上げた。
「あら、かわいいじゃない」
 ドアを開けた咲子は平然と、一八歳の少年が女児用下着を着用しているのを見て言った。
「うんうん、夏生君は色も白いし、体も細いから似合うわね」
「そんなの褒められても、嬉しくなんて……」
 夏生は前を押さえながら抗議しかける。ところがその声は急に尻すぼみになった。
 なぜならば――その掌に、少年の象徴がわずかにこわばっているのを感じていた。
 
  (続く)
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