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十月兔

強制女装を中心とした小説・イラストのブログです。

2017-07

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「かぐやひめ」へようこそ (10)

 神無月です。
 またちょっといろいろ展開とか考えるのが難しくなってきました。流れはできているのですが、気づくと一場面が長くなるのは悪い癖。言葉責めも好きなので、好きに書いていくとどんどん分量が増えるのです。
 適度に圧縮したほうが良いのか、会話を丁寧になぞっていったほうが良いのか、いろいろ悩みつつ書いてます。

 では、「続きを読む」から本日分をどうぞ。
 
   
 
  (10)

顔を見られるのが恥ずかしかったら、これを使いなさい――
そういって宮子が見せたものは、フリルがたっぷりとついたボンネットのようなものだった。可愛らしいアンティックドールや、原宿表参道を闊歩するロリータさんたちがかぶっているような、あれだ。
しかし――素材が違う。ロリータファッションの場合、比較的しっかりとした厚みのある生地で作られていることが多いが、宮子が手に持っているそれは、ベビー服同様の柔らかいスムースニット。色は温かみのあるクリームで、顔を包むようなフリルにレースがあしらわれているが、それもどちらかといえばふわふわした、柔らかいものだ。
 光一はそのことに気づき、
「そ、それ――赤ちゃんが、頭にかぶる……」
「ええ、ベビーフードよ。食べ物のほうじゃなくて、帽子のフード。お宮参りや退院の時に着るセレモニードレスで、一緒につけることが多いわね」
「なんでそんなものを――そんな、俺を赤ちゃん扱いしないでください!」
「あら、だからって、その服装にサングラスやマスクをつけるつもり? その方がよっぽど、目立ってしまうわよ」
「うっ……」
 確かに――宮子の言葉に、光一も同意せざるをえなかった。可愛いふりふりのベビー服を着ていながら、ニット帽にサングラスとマスクで顔を隠していたら、ミスマッチなことこの上ない。それならば恥ずかしくても、赤ちゃんルックで統一していた方がいいのは判るのだが――
 彼の逡巡につけ込むように、宮子はにんまりと笑う。
「本当は判ってるんでしょ? これを頭にかぶってれば、横から見られても判らないし、髪型や頭の形を隠せる。だから少しくらい恥ずかしくても、この帽子をかぶるのが一番いいんだって」
「…………」
「だとしたら、最善の方法を選ぶのが大人ってものじゃないかしら? そうやって、恥ずかしいからってだだをこねている方が、よほど赤ちゃんみたいよ。そう思わない、大学生の光一くん?」
「お、思いますけど、でもそれは詭弁です!」
「あらそう。じゃあ何もかぶらないで、そのまま町中を歩くのね」
 意外なほどあっさりと、宮子はベビーフードをかぶせるのを諦める。
 光一はかえって驚いた。てっきり執拗に進められると思っていたのが、すぐに引っ込むと思っていなかったのだ。
しかし、考えてみればベビーフードをかぶった方がいいような気もしてくる。周りから見られる危険がない――のもそうだが、視界が正面に限定されれば、目に映る人の数は少なくなる。
「あ、あの、宮子さん、やっぱり……」
「ん? 何かしら、光一くん?」
「その、だから、帽子を……」
「帽子? なんのことかしら?」
 わざとらしく聞き返す宮子。
 光一は顔から火がでそうなほど恥ずかしかったが、
「その、やっぱり、さっきの帽子を、貸してください……」
「さっきの帽子? どれのこと?」
「ですから、さっき見せてくれた、べ、ベビーフードを、貸して、ください……」
 恥ずかしさをこらえて言い切ると、宮子は「よくできました」とでも言うようににっこり微笑んで見せて、
「あのベビーフードね。やっと判ったわ。だって光一くん、さっきは嫌だって言ってたんだもの。なのに数分も経たないうちに、やっぱり貸してくれって言い出すなんて思っていなかったわ」
 何を白々しいことを――光一は内心で罵った。
 しかし宮子はさらに芝居がかった様子で、
「ふふっ、やっぱり光一くん、本当は赤ちゃんの服を着たくてたまらないんでしょう?」
「誤解です、そんなことは――」
「違うって言うの? ならなんで自分から、ベビーフードをかぶりたいなんて言い出すのかしら? さっきまであんなに嫌がっていたのに」
 わざとらしく首をかしげてから、ぽんと右拳を左手の平で受け止めて、さも合点がいったというようにうなずき、
「判った、そういうことね。光一くんはベビー服を着たいんじゃなくて、着せられたいのよね。ふふっ、嫌がるのを無理矢理着せられるのが好きだなんて、光一くんも変わってるわね」
「ど、どこからそんな結論に達するんですか! 違いますよ!」
「あらそう? だって、さんざんかぶるのは嫌だって言ってたベビーフードを、自分から着たがるんだもの。そうとしか思えないわ。認めたくないのは判るけど、いいわ、光一くんのお望み通りにしてあげる」
 誤解だ――光一は叫ぼうと、口を開けた。
しかしその言葉は、とつぜん宮子が口元に突きつけたものによってふさがれてしまった。
 
 
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