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十月兔

強制女装を中心とした小説・イラストのブログです。

2017-09

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体験入学 第四章 Part.2

 絶句する両親。
 張りつめた空気の中、武生はしいて軽薄な口調で説明した。
「冗談半分で女の子として体験入学の用紙を出したら、抜けるに抜けられなくなってさ。仕方ないから、本当に附属幼稚園の制服を仕立ててもらって、体験入学に行ったんだよね。そしたらみんな凄い凄い。俺なんかよりずっと英語できて、大恥かいちゃったよ。で、幼稚園児相手に負けるのも癪だったからね、来年この小学校受験したいんです、お願いしますって言ったら、校長先生も許してくれて。あ、何なら校長先生に聞いてみても良いよ。小山内先生って言って、話のわかる人……」
「武生!」
 遂に母親が、目元をつり上げて叫んだ。
「何なのこれは! あんた、本気なの! 幼稚園生の、それも女の子の服着て小学校に行くなんて……」
「だからー、本気も何も、もう行ったんだってば。……あー、そうそう。小学校には女児として入学することになるんだ。その名も竹尾ゆずかちゃん。可愛い名前でしょ?」
「可愛いって、アンタ、何を……お父さん! 何か言ってやってよ! 武生が……」
 半狂乱になる母親を鬱陶しそうに見やった父親は、のろのろした動きで立ち上がった。そして武生の顔を見ようとはせず、振り向きもせず、こう言った。
「……俺は知香以外の娘を持った覚えはない。お前が女なら、お前は俺の子じゃない。この家から出て行け」
 父親は、リビングを後にした。その背中に、壊れたスピーカーのように同じ言葉を繰り返す、母親の軋んだ声が追いすがる。
「ちょっと父さん! そんな、無責任な……! 武生! どういうつもりよ! 本気なの!」
 すでに武生も、話を聞いてはいなかった。封筒に入っていた一式を回収して、二階の自室に向かう。後ろから知香がついてきて、何か話しかけていたが、振り向きもせずに自室に入った。
 彼はすべての服を脱ぎ、花柄の下着セットを身につける。
 誰かに強制されたものではなく、自分自身の選択として女児用の服を身につける。それはそれで、かなりの恥ずかしさを伴うものだった。しかし後悔も、躊躇いもない。この家にいて、この家族に囲まれているよりは、小学生の女子児童として最初からやり直す方がよほどマシだ。
 机の脇に置かれたバッグの中から、附属幼稚園の女児制服を取りだして着る。これもいまでは、ひとりで着用できるようになっていた。確かに背中のファスナーは難しいが、もともと身体の柔らかい武生である。何回か練習し、コツを掴めば造作ない。制服をすべて着終わると、レースのついた靴下を履いて、女の子持ちの腕時計をつける。
 ピンクのバッグに詰めるのは、いまさっき手に入れた封筒に、英語の教材とノート、そしてリスニング用のCD。そして丸いデザインの可愛いキッズ携帯。これはしばらく前に、翠から持たされたものだった。バッグを背負い、下着類と靴下を入れた真っ赤なショルダーバッグを肩にかけ、さらに体験入学直前に買った上履き入れを提げる。上履き入れの中には、ピンクのスニーカーが入っていた。
 玄関で履くためのローファーを手に、彼は一階に下りていった。父親は自室に籠もり、母親はキッチンで何かを飲む音がする。玄関で靴を履いているとき、妹が背後に立った。
「……まさか、こんなかたちで一泡吹かせるとは思わなかったわ。やるわね、兄ぃ」
「もうこの家族にはうんざりだからね。親父にも、お袋にも。……妹にも」
「っ!」
 息を呑む気配を無視して、武生は玄関を開けて外に出る。夜の空気が心地良い。満天の星空を見上げてから、ふと視線を下ろすと、千草が立っていた。
 母親の声は、近所中に響いていたらしい。彼女はおそらく、何事かと思って出てきたのだ。武生はにっこり笑って挨拶する。
「こんばんは、千草お姉さん。もう、会えなくなりますね」
 千草は、軽く笑い返してくれた。いつか憧れた、透明で優しい笑み。
「こんばんは、武生くん。……そう、行っちゃうの。寂しいけど、仕方ないわね。それが、武生くんの選択なら」
「うん」
 武生は肯いた。そして、最後にこう言った。
「それじゃあ。……ゆずか、いってきまぁす!」
「行ってらっしゃい、ゆずかちゃん。お元気で」
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