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十月兔

強制女装を中心とした小説・イラストのブログです。

2017-11

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短編小説「失敗の代償」

 お久しぶりです、神無月です。皆様GWいかがお過ごしでしょうか。こちらは今年は金メッキ週間ですが、少し時間がとれたので短いお話を書いてみました。お楽しみ頂ければさいわいです。
 ……とその前に。sutible様、ご訪問ありがとうございます。素敵なお写真の数々、ときどき拝見いたしております。こんなつまらないブログで恐縮ですが、よろしければいらしてください。

 それでは小説のほうどうぞ。

「失敗の代償」

(1)

 高校生最後の夏、篠原洋平は友人の秋本葉月を遊びに誘った。場所は水道橋のアミューズメントパーク──要するに遊園地のような場所で、かねてよりさつきに好意を寄せていた洋平としては、精いっぱい遠回しなデートのつもりだった。
断れること覚悟であったのだが、葉月は思ったよりすんなりと快諾した。洋平は喜び、また秘かに虫のいいことを考えた。
(受験生の貴重な休みを付き合ってくれるからには、彼女もひょっとしたら、僕の気持ちに気付いていて受け入れてくれているのかも知れないぞ。いやいや、そんな甘い考えじゃダメだな。初めてのデートなんだから、気合いを入れて、格好良いところを葉月さんに見せないと)
 そう考えつつ、初めてのデートに望んだのだ、が──
「信じらんない……高校生にもなって、おもらしするなんて……」
 葉月の言葉が、洋平の胸を鋭く刺した。穴があったら入りたい、いやいまこの瞬間に消えてなくなってしまいたいと思うほどの恥ずかしさだった。あらためて、どうしてこんなことになってしまったのかと忸怩たる思いに囚われる。
 一時間前にアミューズメントパークに入った二人は、まず絶叫マシンへと向かった。四〇分ほど待たされたすえに順番が回ってきたのだが、そこで洋平はまずいことに気がついた。尿意がひどくなってきたのである。しかしここで引き返すわけにも行かず、いくら何でも絶叫マシンで失禁するほどのことはないだろうと高をくくって乗ったのがいけなかった。
 マシンが疾走を終えて元の位置に戻ってきたとき洋平の股間はぐっしょりと濡れ、すぐさま係員によって葉月ともどもスタッフエリアの一室に連れて行かれた──というのが、おおよそのあらましである。
その係員は二人を部屋に通したあと、ここで待つように言って部屋を出て行った。二人は長いテーブルとパイプ椅子が4つあるだけの薄暗い部屋で、係員の帰りを待っていた。
 葉月は当然ご立腹で、むろん洋平に言いかえす気力はなかった。高校生にもなって、絶叫マシンで失禁してしまったのだ──しかもよりにもよって、気になる女の子の目の前で。
 惨めさに拍車をかけるのが、下半身から内股にかけてぐっしょりと濡れたズボンが肌に貼りつく感触と、そこから立ち上るアンモニア臭。とりあえずタオルで拭いたものの、やはり着替えなければどうしようもないのだが……
「やぁ、お待たせ」
 不意に部屋のドアが開き、二人をここに連れてきた女性係員が、段ボール箱を担いで入ってきた。彼女は箱をテーブルに置き、
「着替え、持ってきてあげたよ。ときどき絶叫マシンで失禁しちゃうお客さんもいるから、用意してあるんだ。サイズが判らないから一通り持ってきた」
「ありがとうございます」
 葉月と洋平は揃ってお礼を言う。
 係員が段ボールの蓋を開けると、中からたくさんの服が出てきた。どれも子供服のようで、シャツからジーンズ、スカート、ワンピースから下着類まで入っている。
「その代わり、小さいサイズしか用意してないんだ。もともとこの服は全部、粗相しちゃった子が置いていったものだから。君なら小柄だし、大丈夫だと思うけれど」
「ほんと、かわいい服ばっかりね。小学生くらいの服かしら。
 係員と葉月が言い、洋平は頬を紅潮させた。高校生にもなって、こんな小さな服を着たこと同じ失敗をしてしまったのだと思うといたたまれなかった。
 それでも段ボールの中には、洋平が着られそうなズボンが入っていた。洋平はそれを取り出そうとして、
「待ってよ」そこで葉月が、横から口を出した。「あたしに選ばせなさい」
「えぇっ、このズボンでいいだろ?」
「だめ。あたしに恥をかかせた罰よ。その間にズボン脱いで、小便臭いおちんちんを綺麗にしてな」
 葉月の辛辣な言いように洋平はかっとなるが、ひと睨みされて黙り込む。恥をかかせてしまったのは事実なのだし、それで彼女の気が済むのならと考えたのだ。箱の中から服を選んでいる葉月を横目に見て、着替えのできる別室はないか係員に尋ねようとする。しかしここで、彼はある問題に気付いた。
「で、でも汚れを拭く前に着替えを選ばないと……」
「だーかーらー、頭の悪い子だね。あたしが服を選んでいる間に、そこでおちんちん拭いておきなっていってるの。そうすれば、拭いたあとすぐに着替えられるでしょ?」
「ば──馬鹿言うなよ! この場所でその、チン……」
「え、なに? もしかして恥ずかしいの? うっわー、高校生にもなって絶叫マシンでションベン漏らしちゃうくせに、女の子の前でチンチン出すのは恥ずかしいとか言っちゃうの? あははははっ、そっかぁ、洋平にとっておもらしなんて恥ずかしいことじゃないんだー、マジ信じらんない」
 葉月はげらげら笑い出し、洋平は今度こそ反論の意思を失った。
泣きそうな顔で鼻水をすすりながら、葉月に背を向けて靴を脱ぎ、湿ったジーンズを脱ぐ。太腿の内側はアンモニアに赤くかぶれ、ひりひりとしたかゆみがいっそう惨めだった。
係員も口を出す気はないらしく、軽く笑いながら洋平を見つめている。
 汗拭き用のタオルハンカチで太腿を拭い、さらに覚悟を決めて肌着を脱いだ。人前でペニスを剥き出しにする羞恥に涙を浮かべながら、濡らしたタオルで汚れを拭う。
「拭き終わったみたいね。それじゃ、これを着て」
「あ、ああ」
 背後から聞こえた葉月の声に、洋平は振り返り──
「な、なんでその服なんだよ!?」
 葉月の手に捧げられた服を見て絶句した。彼女が持っていたのは、明らかに小学生低学年向けと思われるピンクのサロペットスカートだった。胸元にはポケットがついていて、肩紐は背中でクロスしている。腰の後ろについたリボンがいかにも愛らしいが、高校生男子の洋平にとってこんなものを着ることなど考えたくもない。
あまりのことに二の句が継げない洋平に向かって、葉月はにんまり笑って繰り返した。
「聞こえなかった? これを着て、って言ってるの」

          (つづく)
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コメント

久々の新作連載楽しみです。
いきなりのお漏らしで、テンポがはやくていいですね。

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