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十月兔

強制女装を中心とした小説・イラストのブログです。

2017-09

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『女児転生』 第二章(16)


  (16)

 その後、俺は冬花ちゃんたちに連れ回されて駅方向へと向かった。駅に近づくにつれてどんどん人通りは激しくなっていき、とうぜん俺を振り返る人の数も増えていく。恥ずかしくていたたまれなかったが、それでも彼女たちのあとをついていく。すると彼女たちは、駅の改札前で立ち止まり、
「お兄ちゃん、ちょっとここで待っていてくれる? あたしたち、いろいろとお買い物をしてくるから」
「か、買い物……?」
「ええ。それまでの間、ここで待っていて欲しいの。そのくらい簡単よね? お兄ちゃんは幼稚園の女の子じゃないんだものね」
「こんな場所で……?」
 冗談にもほどがあった。ここの駅前は、JR線とモノレール線が交差するかなり大きな駅で、とうぜん人通りも極めて激しい。まして、通勤通学ラッシュの第二派がやってくる五時半過ぎ、こんな改札で待たされていたのでは、一体どれくらいの人に見られることか。
「ね、ねぇ、待ち合わせなら、もう少し人のいない場所で……」
「だめよ」
 冬花ちゃんは一言のもとに俺の懇願を切り捨てると、
「行きましょ、二人とも」
 反論する暇もなく、三人は俺を残して改札から離れ、どこか人混みの中に消えていった。

 ──どうしよう?

 改札前の雑踏、電車がホームにやってくるごとに、百人近い人が改札を通っておりてくる。もちろん改札を通ってホームに向かう人もいるし、とにかく大勢の人が俺の目の前にある改札をくぐっていた。
 そしてその殆ど全員が、俺の姿を見てぎょっと目を丸くし、じろじろと見ながら立ち去るか、あるいは連れ合いと何事か囁きながら去っていく。彼らが何を考えているのか、訊ねるまでもなく判ってしまい、俺は冬花ちゃんたちの帰りを待ち続けた。
 しかしなかなか、彼女たちは帰ってこない。自分では見えないが、俺のいまの顔はほとんど泣きそうになっていることだろう。それが判っていながらも、どうすることもできずに立ち続けるしかない。
 ──そうやって立ち続けること、三十分。現実感がない。何か悪い夢を見ているような気分で、何を考えることもできずに立っていた俺の耳に、
『本日は、JR**駅をご利用いただきまして、まことにありがとうございます』
 駅構内のアナウンスが虚ろに響いた。
『迷子のお呼び出しをいたします。市内からお越しの、山野武志ちゃん。市内からお越しの、山野武志ちゃん。お連れのかたがお呼びです。至急、駅管理員室まで来てください。繰り返します……』
 耳を疑った。ぎょっと立ちすくんだところに、さらにアナウンスが聞こえてくる。「迷子」の身体的特徴を読み上げているのだ。
『山野武志ちゃんは身長150センチ半ば、痩せ形で、ピンクのスモックに同色のチェックスカートを着用。赤い通園鞄を所持しています。一八歳の少年ですが、外見的には背の高い幼稚園児に見える、とのことです。お近くで見かけた方がいらっしゃいましたら、御手数ですが、駅員室までお連れ下さい。繰り返します……』
「ひっ……!」
 喉がおかしな風に鳴った。周囲を見回すと、周りの人々の視線が一斉に俺を向いていた。
「っ!」
 俺は身を翻して、改札前から駆けだしていた。がむしゃらに走る間、とめどない涙がこぼれていた。
 まさかここまでのことをされるとは、思っても見なかった。せいぜい改札前に俺を待たせて辱めるだけだと思ったのに。大勢の人に顔を見られ、本名を曝露されるなんて……。
「はぁっ、はぁっ、はぁっ……」
 気付けば俺は駅の外、近くのデパートや商業ビルに続く歩道橋のような通路までやってきていた。過度の緊張と運動のせいで呼吸が荒く、激しく心臓が鳴っていた。
 いっそこのまま帰ってしまった方が良いかも知れない。このまま駅員室に向かったところで、状況が好転するとは思えない。
 帰ろう。このままの姿で帰るのは、ブルマーの時より恥ずかしいけれど──でも、あいつらに連れ回され続けるよりはマシだ。
 俺はゆっくり、駅を迂回するようにして自宅方向に歩き出した。足を動かすたびにスカートが揺れて恥ずかしいが、とにかく歩かなければ家に帰ることもできない。ここが我慢のしどころだと思いながら歩いていると、
「あら、ねぇキミ!」
「えっ!?」
 ふいに、OL風の女性から腕をつかまれた。細面で、後頭部にまとめた黒髪を無造作に垂らしている。
 彼女は俺の姿を上から下まで眺め回すと、
「やっぱりそうだ。キミ、山野武志君でしょ? そこの駅で、キミのことを呼び出してるよ」
「し、知ってます。でも大丈夫ですから……」
 たったいま駅から出てきた人らしい。面倒くさいけれど、何とかして腕を放してもらわないと……。
「放っておいてください。俺、ひとりで帰れますから……」
「あら、本当に男の子なんだ。ふぅん、あの駅の迷子呼び出しを聞いたときは、てっきり時季外れのエイプリルフールかと思ったけど、本当のことだったのね。へぇー……男の子にしちゃずいぶん可愛い格好だけど、駅で呼び出してるのが判っていながらそれを無視するのは感心しないね。駅員さんたちだって、早くあなたが来てくれないことにはいろいろと面倒なんだから」
「ぐっ……」
 そんなことは、俺を呼び出して恥をかかせている女の子たちに言ってくれ。そうは思ったが、彼女が言っていることも正論だ。
「さ、早くいらっしゃい。お姉さんが駅員室に連れて行ってあげるから。何か事情があるなら、駅員室でゆっくりと話せばいいからね」
「やっ……は、はなしてくれーっ!」
 彼女は俺の叫びを聞かず、ずるずると力ずくで、俺を駅員室に引っ張っていった。
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