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十月兔

強制女装を中心とした小説・イラストのブログです。

2017-07

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体験入学 第二章(10)

(10)

 一五時三〇分から児童会長による学校紹介。
 大講堂に集まった児童・保護者併せて約一六〇人の前で堂々と話す悟の姿からは、つい三十分前まで彼がロンパースを着てはいはいしていたとはとても想像できない。
 いまの彼は、襟元と袖口に臙脂のラインが入った詰め襟の男子制服をきちんと着こなしている。肩まで伸ばした髪もきりりと結ばれ、逆に凛々しさを強調していた。毅然とした語り口調と穏やかな物腰で、気品さえ漂う姿だった。
「……以上が、本校児童に求められる資質であり、同時に、本校が児童に学業を教えるに当たっての基本的なスタンスとなります。本校は決して、優秀な学力を持つ児童を輩出しようということばかりを目的としているのではありません。それはあくまで、知的好奇心と想像力、そしてひとりひとりに備えられた個性を引き出すためのツールでしか……」
 最後にこの、校長並びに児童会長の話を聞けば、この体験入学は終わりである。
 大講堂をあとにしながら、、武生と翠は小声で話をする。いまはもう武生も「お仕置き服」から解放され、附属幼稚園の制服を着ているとはいえ、やはり最後まで他の参加者たちの注目を浴びていた。
「どうだった? 武生? 体験入学が終わって、正直な感想は」
「……散々だった」
 楽しそうに聞く翠に、武生は口をとがらせて答える。英語の授業での失敗から、「お仕置き服」への着替え。その格好で廊下をはいはいさせられたあげく、最後は小学生の少女二人から赤ちゃん扱いを受ける。散々だったとしか言いようがない。
 しかし翠は、彼女自身も不満な顔だった。
「でも今回、あたしはあまり参加できなかったしねぇ……みんなお姉ちゃんと、あの女の子二人に持って行かれちゃったから、つまんなかったわ」
「……そもそも俺がこうしてオンナノコしてるのは、全部酒匂が原因なんだけど? しかもこれで、大学への道は閉ざされたし……あーぁ、どこか遠くの県の大学受けるかな」
「でも何にしても、深山小学校は受験しないとね。英語難しいから、武生じゃ入れないかもよ?」
「入れなくていいよ、入れなくて……」
 二人は校門ではなく、小学校の一角にある駐車場に向かっている。学校への来訪者には、基本的に解放されておらず、それは体験入学の時でも例外ではなかったが、教師は利用ができる。駐車場にはいると、大きな青いワゴンの前に、ひとり茜が立っていた。
「さて行くわよ、二人とも。とにかく行きましょう」
 茜が運転席、翠が助手席、そして武生が後部座席に乗り込む。車を発進させながら、茜が言った。
「どう? 武生くん。児童会の人たち、いい子ばっかりだったでしょ? あんなお姉さんたちに囲まれて勉強するなんて、素敵じゃない?」
「少しも」
 武生は即答した。本当なら、この制服もさっさと脱がして欲しかったが、二人とも前の座席にいるし、だいたい着替えは翠の家だ。いったん彼女の家に帰らなければ、着替えることさえままならない。
「そういえば、今日はなんて言って家を出てきたの? まさか深山小学校の体験入学です、なんて言えないだろうし」
「ああ、友達と遊びに行くって言ってきた。変な言い訳するより、いつも通りでかけた、くらいのほうが良いだろうし」
「なぁんだ、つまんないの。ね、その制服のままで帰ったら、ご家族はどんな顔するかしら?」
「や、やめてよ。着替えさせてよ、本当に」
 翠の言葉に少し怯える。冗談のつもりで、本当にやりかねないのがこの姉妹の怖いところだ。茜はにやにや笑って、
「でも、妹さんがこの姿を見たらどう思うかしら? 確か妹さん、中学生でしょ? お兄さんが幼稚園の制服着ているって知ったら、ねぇ?」
「勘弁してよ……何言われるか判らないって」
 それでも、二人が武生の妹にわざわざ連絡をつけて、今日のことを話すとは思えなかった。話すつもりなら、一ヶ月の「特訓」の間にとっくに話しているだろうからだ。今日のことだって、茜の存在があったからこそ様々な恥辱を受けたわけで、そんな偶然がごろごろ転がっているとも思えない。
「今日の記念に、制服は持って帰りなさい。見つからないように部屋に飾っておけばいいわ」
「いりません」
「そういわないの、武生。持って帰らないと、宅配便で家に送りつけるわよ?」
 にっこり笑って脅迫する姉妹に、武生は首を振った。制服やら小物やらを入れたバッグを、どうやってごまかそう。そんなことを考える武生を乗せて、車は翠の家に向かっていった。
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