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十月兔

強制女装を中心とした小説・イラストのブログです。

2017-07

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『女児転生』 第一章(1)

 神無月です。

 最近あまりブログ用の小説を更新していない(「月夜哉」が完全に詰まり状態なせいです)ので、また新しいシリーズを始めます。こちらはかなり書きためてありますので、しばらくは大丈夫……なはず、です。
 この作品についてやや長い前置きを続けますので、いやな方はお読み飛ばし下さい。

 本来はこの『女児転生』は、DLSiteでの販売用に、と思っていたのです。ですがランドセル+安全帽の表現が審査に引っかかるのはほぼ確定と思われたために(「恥辱庵」の水川様のお話によると、ランドセルはアウトらしいので)、こちらでの公開といたします。
 主人公は20000Hit、30000Hitの記念イラストでお世話になっている山野武志君。気の強い男の子が小学生におとされる……という展開は、水川様のサイト「強制女装少年」で連載されている『小学校への再入学』に近いものがありますが、こちらは山野君の一人称で、しかも記憶操作等は行いませんので、やや毛色の違ったものとしてお楽しみ頂ければ、と思います。
 副題の-Reincarnation-は、「女児に生まれ変わる」という意味ばかりではなく、「六道輪廻の中にあって、悪事を重ねるごとにどんどん下層の道に落ちていく」というイメージがあります。つまり何かミスしたり、抵抗したりするごとに、武君はどんどん酷い目に遭っていくわけです。……楽しみですね(酷)

 それでは、どうぞ。

  * * *

 『女児転生 -Reincarnation-』

  第一章 高校生

 (1)

 ときは7月の、第2木曜日。
 ちょうど一学期の期末試験を間近に控えた、高校3年生にとっては大切な時期だ。しかも俺の通うこの県立高校は、仮にも進学校。とうぜん勉学の徒としては、コックベンレーすべきところなのだろう(最近国語の授業で「山月記」をやったのだ)。
 でも、それなりに成績が良く、しかもそこそこの大学しか目指していない俺のような生徒にとっては、何か気合いだけが空回りした、妙に宙ぶらりんな時期だった。だから授業前の時間も予習復習に費やすことなく、
「もし戻れるのなら、どのくらいの年まで戻りたいか」
 俺たちはそんな話題を挟んで、おしゃべりに興じていた。最近見た視聴者参加型アンケート番組の話をしていたら、番組内の質問の一つが、議論の的になったのだ。
 4限の授業開始前。すでに、次の授業を担当する英語教師(二十代半ば、ネコのような印象で割と美人の女性教師)は、教卓に座っている。しかし、教卓の前で輪になって話している俺らはおしゃべりを止めなかったし、また先生も、授業前のおしゃべりまで止める気はないようだ。むしろ、高校3年生にしてこんな親父臭い話題で盛り上がっていることに、ちょっと苦笑している。
 若い女性の英語教師の視線を気にしながら、男子の会話は続く。よく、女の話には結論がないなんて言うけれど、男同士のバカ話だって似たようなものだ。
「やっぱ高一の時に戻りてぇよ。こんな鬱陶しい受験勉強もないし……」
「同感だな。中学のころよりかは、親もうるさくしないしね」
 とりとめのない、暇つぶしとささやかな娯楽のための会話。意見と言うほどの意見ではなく、おのおのが適当に感想を言い合っているだけのような状態だった。
 友人の大半は、「高校1年生」に戻りたいという意見でまとまっていた。ちなみに選択肢は、「生まれたとき」「小学生」「中学生」「高校生」の四つだ。
「タケシはどう? いつごろに戻りてぇ?」
 友人の1人が俺に振る。俺は周りと同じ意見を言うのも癪なので、ちょっと違ったことを言ってみた。
「俺なら……小学生くらいかなぁ。あの頃が一番楽しかった気がするし」
 言うと、友人たちは目を丸くした。
「なんでー? ちびに戻ったって、ぎゃーぎゃー言って走り回るだけじゃん。彼女作るのはもちろん、アルバイトだってできねーぞ?」
「そうだけど、なんての? やり直すならもうまったく別人の人生でやり直したいなーっていうか。さすがに生まれた直後だと、色々と自由にならないことの方が多いから、小学生あたりからが手頃かなと」
「わー、おっさんくさっ!」
 周りの奴らが笑い出す。俺は怒鳴った。
「うるせぇ。とにかく、やり直すなら今の自分とは全然違う感じがいいんだよ。男に生まれ変わるんなら、もっとこう、男らしいタイプになりたいし、女なら女でもいいけど、今みたいな中途半端なのはもう嫌だぜ」
 俺がそう言うと、友人たちは軽く笑った。何やら納得しているようだった。
 無理もない。神奈川の県立高校3年生、山野武志17歳。名前だけはいかにも野生児的な印象だが、今の俺の体格と、この名前の間には、大きなケンカクがある。
 身長157センチ、体重43キロ。小柄でそこそこ筋肉はついているけれど、どう鍛えても筋肉質にはならず、着やせするせいもあって華奢な印象になってしまう身体。おまけにわりと女顔なものだから、街中を歩いていても女性と間違われることがしばしば。何度か、変なティッシュ配り(女の子に接近しては怪しげなアルバイトの勧誘をしている奴らだ)に追い回されたことさえある。
 「山野」という硬派な姓に、「武志」なんてごっついなまえがついてる癖に、小柄で華奢で女顔。俺にとってはこんな中途半端というか、ちぐはぐな状態はもううんざりだったのだ。
 だから、親父臭いと言われようとなんと言われようと、俺にとっては、出来るなら別の人生を歩みたいとさえ思う。もちろん別の人生には、また別の苦労があることは十分に承知していたけれども。
 なーんて、俺が哲学的、深遠かつコーマイな思索に浸っていたところ、不意にそれをぶちこわすような声が響いた。
「なにー? 山野君、小学生になりたいの?」
 俺たちのグループの脇から、同級生の佐々木莉子が話しかけてきたのだ。さっきから俺たちの隣で話していた3人の女子グループのうち、リーダー格の少女だった。毛先だけ茶色がかったボブカットと、着崩した制服がトレード・マークだ。コギャル風の軽薄な印象で、成績は良い。しかし、成績の良さと頭の良さが比例しないことの生ける見本みたいな子ではあった。
 今の発言も、明らかに誤解、あるいは曲解している。俺はちょっと慌てた。
「いや、そうじゃないってば。ただ単に、できれば別の人生をやり直したいし、もしやり直すならそのあたりからが無難かな、って思っただけで」
「ふぅーん。じゃあさ、生まれ変わるんなら男? それとも女?」
 莉子の質問に、俺はちょっと考え……しかしあまり深く考えずに、こう答えた。
「そうだなぁ。さっきも言ったようにどっちでもいいけど、男の人生は少し経験したから、今度は女の子に生まれ変わるのも、面白いかも知れないな」
「そうね。男の子とは色々とまた違って、面白いよ。大変なところもあるけど、おしゃれは女の子しか楽しめないもん」
「その点リコは得よねぇー。やっぱ美人は、おしゃれしてても楽しそう」
 莉子の隣にいる少女が羨ましそうな声を出す。彼女はちょっとぽっちゃり型で、チャーミングではあったが美人とは言いがたいタイプだ。確かに、着る服も限られるだろう。
 口に出さずにそんなことを考えながらも、何かフォローの言葉でも口にしようとしたその時、授業開始の鐘が鳴った。俺の席の周りにたむろっていた連中は、慌てて自分の席に戻り、俺も鞄からノートを取り出して授業にそなえた。
 先生は笑顔を浮かべると、
「はい、それでは授業をはじめますね」
 の声とともに、長文読解の実践演習に向かっていった。そしてこの日、この時の会話はすぐに忘れ去られたのだった。
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