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十月兔

強制女装を中心とした小説・イラストのブログです。

2017-07

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乙女座の園 第6エリア(2)

 (2)

「女性が男性の服を着ることについては、ほとんど抵抗は無いわよね。たとえば、ズボンを穿いたりね。もう、ファッションの一部として定着しているわ。私だってここ数年、スカートをはいたことなんてないし」
 黒谷晴香社長は、そんな言葉で語り始めた。説得ではなく、心の中の疑問をそのまま吐き出しているような、率直な言葉だった。
「でも、その逆に対しては、いまだに世間の目は冷たい。男性がスカートをはいたら、ファッションではなく単なる女装趣味だと思われてしまう。そして、奇異と好奇と軽侮の目を向けられる。最近だとニューハーフアイドルなんてもてはやされているし、テレビでも頻繁に出てくるようになったけど……それでも、本当の意味で女装が認められているのかと言えば、大いに疑問ね」
「…………」
「何故? なんで? どうして男性が、女物の服を着てはいけないのかしら。確かに、似合う似合わないの問題もあるでしょう。男性の方が女性よりも体格はしっかりしているから、女物のシャツはサイズが合わなくて似合わないことが多い。けれどスカートだったら、腰回りや丈が問題になるだけで、見苦しくないようにすれば問題ないはずよね。ロングスカートならすね毛も目立たないし、それこそ体毛処理してストッキングをはけば、ほとんど問題はないわ」
「…………」
「脚が太くて筋肉質だから見苦しい、なんて言わないでよ。スコットランドのキルトなんかは、男性の正装としてスカートが使われているんだし、しかもその姿は立派だと思われているんだからね。要するに、男性がスカートをはくのがおかしいかどうかなんて、あくまで社会的な感覚にすぎないのよ」
 よほど今まで、自分の中で疑問を反芻してきたのだろう。彼女の言葉には迷いがない。良介の反論など、すぐに封じてしまえそうな説得力がある。
「今の社会では、何故か、男性が女装をするのはとても恥ずべきこと、軽蔑すべきことのように思われている。どうしてかしらね、有沢君」
「それは…………」
 晴香の気迫に飲まれ、良介は思わず言葉に詰まった。しかし晴香は、立てつづけに別の疑問を口にした。
「女性の男装は良くて、男性の女装はダメ。その、理由は? 見苦しくもないのに、男性の女装がここまで揶揄され、恥ずべきことのように言われるのは何故?」
 良介は、答えられなかった。晴香がここまで突き詰めて考えているものに、その場で考えた程度の安易な答えを、返すべきではなかった。
 晴香にも、そんな彼の考えは判っているのだろう。良介の答えを待たずに、言葉を続けた。
「私には、ある一つの仮説がある。もしかしたらこうなんじゃないか、って言う仮説がね。そして、もしもその答えが、私の考えているとおりなら……」
「…………」
「私は、それを壊したいの」
良介は思わず、晴香を見た。彼女は決然とした、それでいて見上げるほどに高い壁を睨むような絶望をこめた眼差しで、半分ほど残ったアイス・コーヒーのグラスを、じっと見つめていた。
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