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十月兔

強制女装を中心とした小説・イラストのブログです。

2017-07

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乙女座の園 第5エリア(1)

 だいぶ間が開いてしまいまして申し訳ないです。といっても、どれほどの方が期待下さっているのか、今ひとつ判りませんが。最近エロシーンはないですし、まだしばらく出てくる予定はないですし。
 と、謝っておいてさらに恐縮ですが、今月は更新のペースは遅くなると思います。ご了承下さい。

 それでは、いよいよ舞台は第5エリアに入ります。どうぞ、お楽しみ下さい。

 * * *

 第5エリア フォトスタジオ《Royal Princess》

(1)

 うすうす、社長室のデスクの前に立った瞬間から、嫌な予感はしていたのだ。
 デスクに腰を下ろして良介を見上げる黒谷社長は、それこそ満面の笑みを浮かべて話し始めた。
「改めて確認するまでもないけど、この会社のメンバーは、ほぼ全員女性から構成されているわ。もちろん、女性向けの企画を立てる会社なんだから、当たり前だけどね。ただ、有沢君は本社からの出向だし、これまではあまりプロジェクトそのものに対する働きは期待していなかったのだけれど、先日オープンした《乙女座の園》で有沢君が関わったものが、けっこう好評を得ているのよ。例えば《Lakeside Swan》の口上。例えば、《アリスのお茶会》。そう言った面で、有沢君には今後我が社の中心的な企画メンバーとして、プロジェクトに対して積極的に加わって欲しいのよ」
 黒谷社長がニコニコしているときは、大抵ろくなことがない。いつも、良介が女装させられる前にはこんな表情をしていたのだ。良介だっていい加減学習する。
 しかし、
「だからって何で……会社近くのアパートに女性として入居させて、完全に女性としての生活を強要するんです?」
「女の子の気持ちを、もっと判ってもらうためよ」
 良介としては語気鋭く言ったつもりの言葉に、黒谷社長はしれっと言いかえした。
「いつも女性の服を着て、女性として振る舞い、女性として扱われれば、有沢君……いえ、りさちゃんの才能をいっそう伸ばすことができるわ」
「だからって……」
 デスクの上に積まれた服を、良介は嫌ぁな目つきで見た。そこに積まれていたのは、パステルカラーの洋服群。どう見ても、子供服ブランドの品だ。それも、《Sweetie Suit》のロゴが入った、おしゃれな子供服ブランドのもの。
 どうやら昨日の撮影で、子供服を着せられた良介がことのほかお気に召したらしい。迷惑な話だ、と良介は溜息をついた。
「りさちゃんには女の子の服が似合うんだし、それによって女の子の気持ちが分かれば、もっと企画にも勢いが出るはずよ。純粋に、生まれたときからの女性とは違う視点から、女性の喜ぶもの、女性が望むものをピックアップできると思うの。だから、りさちゃんには、女の子として生活してもらうわ……そのための費用は、会社が持つから、ね?」
 要するに、これかは四六時中、女性としての生活を送れと言いたいらしい。話を聞いて、良介は迷った。しかし、何の罪悪感もなくにこにこと笑っている社長の顔を見て、迷いが消えた。
 すぅっと表情を消して、良介は言った。
「……申し訳ありませんが、付き合いきれません」
「え……?」
 ぽかんとした表情で、黒谷社長は良介を見た。
 それを見た良介の中に、ドロドロとした怒りがわき上がってきた。自分が、会社の命令だからという理由だけで唯々諾々と、あるいは嬉々として女性の服を着せられるような人間だとでも、思っていたのだろうか。だとしたら、本当に付き合っていられない。
「ちょっと待ってりさちゃん……有沢君。これは、あなた自身のキャリアにも繋がるのよ。この研修を通じて、女性の気持ちが分かるようになれば、きっとあなたは……」
「だとしても、お断りします。もう、女装させられるのにはうんざりですから」
 良介ははっきりと言い、さらに、
「正直、こうして女装したまま事務作業に従事させられるのも、かなりうんざりしていたんです。申し訳ありませんが、しばらく休職します。火曜に行うシステムのメンテナンスだけはちゃんと来ますので」
 言いたいことだけ言って、良介は黒谷社長に背を向けた。こっちの様子をうかがっていたらしい留美と、目が合う。留美はびっくりしたように目を丸くしていたが、すぐに目を下げた。
 社長はどんな表情をしているのか判らなかったが、何も言わなかった。良介は彼女の方を振り返ることなく、ショルダーバッグに荷物を詰めて、オフィスを出て行った。
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コメント

こんばんは。
毎日楽しみに続きを待ってますよ。
遅れるのは都合でしょうがないと思いますが、待ってる人もたくさんいると思います。

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