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十月兔

強制女装を中心とした小説・イラストのブログです。

2009-08

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乙女座の園 第7エリア(5)


 (5)

「あたしが高校のころ、同級生にすごく綺麗な子がいたんだ。あの頃あたしはまだ全然おしゃれじゃなかったから、その女の子が学年で一番綺麗だった」
 当然、言い寄る男子は数多おり、1つ上の先輩と交際していた。美男美女のカップルと、周囲から羨望を集めていたという。
「でも、高校2年の秋。文化祭の準備をしていたとき、事故があったの。だし物の喫茶店で料理の手伝いをしていたときに、なぜかいきなり高温の油がばぁっと跳ねて──正面にいた彼女は、顔中にそれを浴びて大火傷を負った」
「……!」
「命には別状はなかったけれど、顔は火傷のあとで真っ赤。退院したあと、いままでちやほやしていた男どもは見向きもしなくなって──カレシも、さすがにすぐに振るような露骨な真似はしなかったけれど、会う回数が減っていって自然消滅。結局、彼女は学校にも来なくなっちゃった」
「…………」
「学校に来なくなってすぐ、あたしは彼女に会いに行ったんだ。学校に戻ってきて、っていうためにね。でも……」
 彼女に会いに行った円香は、美人で知られた彼女の変貌ぶりに、まず驚いた。顔中に赤いまだら模様が浮かび、頬がげっそりとこけて、暗闇の中で爛々と目ばかり光らせている姿に。
 それ以上に驚いたのが、その同級生から聞いた話だ。なんとその揚げ油に水を入れ、大量に跳ね散らして彼女に火傷を負わせたのは、他ならぬ彼女自身だった、というのだ。
「確かに、あの事故そのものの原因がまったく判ってなかったんだけど、彼女自身がやったとなれば合点はいく。でも、なんで? あたしがそう訊いたら、彼女、こう言ってた。『綺麗でいるのに疲れた』って」
 美人で、受け答えが良くて、可愛くて、聞き上手で。いつの間にか貼られたレッテルが、いつしか彼女を縛り付け、それが彼女の心を壊した。
「もちろんその時のあたしには、彼女の気持ちはまったく判らなかった。そりゃああたしだってそこそこ綺麗だったし、そのために多少の努力はしていたけれど、彼女ほどじゃなかったからね。彼女は毎日、丁寧にメイクをして、髪型だってヘアサロンに行ったばかりみたく綺麗にセットして、言葉づかいにも、食事にも、運動にも気を使ってた。なんで彼女がそこまでするのか、私にはとうとう判らなかったけど──でも彼女が、『綺麗でいるのに疲れた』って言ったのが、私には印象的だった。他にも色々聞いたよ。顔に火傷を負ったとたん、他の人からどんな言葉を浴びせられたか、とかさ」
 それから円香は、ある強迫観念に取りつかれた。「綺麗でなくなったら、周りから冷たくされるかも知れない」という。
 もちろん理性では、今のままでも十分なことは判っているし、綺麗でないからと言って虐められることなどないことも、判っている。しかし円香にとって、それは理屈ではなかった。おそらくは、かつてクラスいちの美人で知られた友人の、顔中を火傷のあとで真っ赤にふくれあがらせ、暗い目をしている姿が、円香の心に恐怖を植え付けたのだろう。
「だからね。大学時代にあたしが綺麗にしてたのって、要するにその強迫観念の延長なんだ。いまではだいぶ落ち着いたけどね。だからもうこれから先、あたしが着飾ることはないよ。もう2度と、着飾りたくはない。でも、良介は……」
 円香はゆっくりと微笑み、良介を見た。
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「復讐」の続き

 神無月です。

 サイトをご覧下さっている“あか”様より、「復讐」の続きの展開を頂きました。あか様には、この場を借りて、お礼を申し上げます。いずれサイトにページを設けることも考えておりますが、とりあえずブログの方に掲載しておきます。

 * * *

 「復讐」の続き
 
 しかし、祐吾は「がらがら」を手にしても振ることができなかった。そうしていると、佐夜子が取り上げて目の前で振り始めた。そして、何で笑わないのかなぁーと言いだした。
 恥ずかしくて笑っていられないのに、不思議がってビデオにとって友人に相談しましょう。と言い始めた。ベッドを元に戻して、少しいなくなったと思うと、すぐに戻ってきた。手には、ビデオカメラと三脚が持たれていた。そして、私を撮り始めた。一通り撮り終えると、カメラをこちらに向けて、床にセットしてからは、ママになりきって私に接してきた。
 ゆーたんは、元気かなぁーと言いながらベットに近づいて柵をおろしてから、おちめは、どうかなぁーと言いながら股のところから指を入れてから点検を始めた。そして、ちっちは、まだ大丈夫みたいねー。と言いだした。そして、目の前でがらがらを振りだした。
 今度笑わなかったら誰に相談されるかわからないため、仕方なく赤ちゃんのように笑って喜んで見せるしかないと思い、観念して振る舞った。

 すると、佐夜子は、私に向かってやっぱりゆーたんには、まだがらがらも自分では無理な赤ちゃんなのね。これからは、ゆーたんは生まれたばかりの赤ちゃん、私は、「ママ」ですからね。よーく覚えておいてね。私は、何も言えず黙っていました。
 しばらくあやしたのち、ゆーたん、そろそろおっぱいの時間ですよ。と言いながら自分のおっぱいを出した。大きくてきれいなもので見とれていたらおしゃぶりをとってからすぐに私を抱えて口におっぱいをちかずけてきた。そして、咥えさせたのである。突然のことにびっくりしたがもう授乳体制に入って、「おっぱいは、おいちいでちゅか」と聞いてくるが乳首を咥えてしゃべることもできずどうすることもできなかった。

乙女座の園 第7エリア(4)


 (4)

「って、え? なんでそれを……?」
 不意打ちで、良介は思わず聞き返した。そして答えてしまってから、もうこれがいまの問いに対する答えになってしまっていることに気付き──愕然とした。
 前回の電話では、彼は別の企画会社にいると嘘をついた。それが、あっさりと見破られてしまったのだから。
「やっぱり、そうなんだ」
 円香は気を悪くした風でもなく、にっと笑う。悪童のような表情だった。囁くような声で、
「そうじゃないかと思ったんだー。ほら、あたしが久しぶりに電話した日の少し前に、《乙女座の園》で鉢合わせたでしょ? あれ、絶対に良介だと思ったもの」
「う……」
 良介は言葉に詰まった。が、すぐに無駄な抵抗だと諦めた。円香に合わせ、周りからは聞こえないようにひそひそと、
「まぁね。あのときは正直焦ったし、ばれたら大変だから、知らん顔したんだ。でも、やっぱりばれてたか」
「うん。でも、似合ってたよ。すごく可愛かったし……それに、あのときの良介は活き活きしてた」
 円香は真剣な目で、そう言った。良介は思わず彼女をまじまじと見て、
「活き活き……してた? 俺が?」
「うーん、なんて言うか……やりがいに満ちてて、すごく楽しそうだった。可愛い服でお客さんをもてなして、お客さんを喜ばせることに一生懸命で、すごく輝いてた」
「そ、そう……? まぁ、確かに色々、やりがいは感じていたけど」
 良介はちょっと赤くなって、円香から目を逸らした。自分は、そんな風に見えていたのか。確かにウェイトレスをしているとき、ただ単に恥ずかしいばかりではなく、衣装や接客を喜ぶお客さんの顔にやりがいを見出していたことはあった。円香はそれを、一目で見破ったのだろうか。
「大学時代の良介ってさ、割と何事にも淡泊って言うか、あんまりやる気がないって言うか、そんな印象だったんだよね。でもあのお店で見た良介は、一生懸命で、他の人から見られることに喜びを感じているみたいで、すごく良かったよ」
「そ、そう? なんかちょっと照れるな」
「あははっ。でも真面目な話、良介って、女性の服を着ているときの方が魅力的だよ。似合ってるし、何より活き活きしている感じで」
「でもだからって、いつも女装していようとは思わないよ」
 良介は、曖昧に笑った。しかし円香は眉を寄せて、
「なんでよ、勿体ないなぁ」
「恥ずかしいからだよ。それ言ったら円香だって、スタイリッシュに決めれば一級の美人なのに、勿体ないことこの上ないぜ」
「ふぅん……良介も、そういう風に思うんだ」
 円香の顔が曇った。しかしすぐに眼を細めて笑い、
「ね。あたしがなんで大学時代、あんなにばっちりお化粧して、男性からもてはやされるようにしてたと思う?」

乙女座の園 第7エリア(3)


 (3)

 最初こそ円香の豹変ぶりに驚いた良介だったが、見慣れてくるにつれ、むしろ今の彼女の方がよほど気楽なことに気付いてきた。
 いままでは「大学屈指の美人」と「2人きりで遊びに行く」ことへの緊張があったのが、ラフな服装と下世話な表情の円香と話すにつれ、だんだんに無くなってきたのだ。半ば気後れしていた良介にとっては、本当に有り難かった。
 しかし。
 円香が彼を連れて向かった先に、良介はちょっと不安になった。あろうことか駅ビルの3階、レディスファッションのフロアだったのである。
「良介ー、これなんてどう?」
「こっちの服には、やっぱこのスカートかなぁ。こっちだと、ちょっとミスマッチだし」
「うーん、おとなしめにハーフパンツにしておくか。とすると上は……」
 円香は早くも、良介のことを名前で呼び捨てることにしたらしい。まぁ、男同士だとずっと「良介」と呼ばれていたから、男前な口調でしゃべる円香からそう呼ばれていても、違和感はないのだけれど。
 むしろ良介が気にしているのは、彼女が今選んでいるこの服が、果たして誰のものかという一点だ。もちろん、普通に考えれば円香自身のものでしかありえない。しかし、だからこそ正面切って質問するわけにも行かず、良介は戸惑いながらも相槌を打ち、迂遠に確認しようとしたり、あるいはなるべくフェミニンでない方に誘導したりする。
「お、いいじゃない」
「こっちのブラウスよりも、こっちのシャツの方が良いんじゃない? すっきりしてるし」
「円香のスタイルだと、スカートにするならマーメイドタイプの方が似合うと思うな」
 などと言いながら、服を選んでいく。良介も、円香に合わせて彼女を呼び捨てていた。相手が打ち解けて呼び捨てにしているのに、こっちがいつまでも「月織さん」では、逆に嫌な顔をされるだろう。それに良介も、円香のことを異性として意識しなくなっていた。
 そんなこんなで服選びをするうち、水色ストライプの七分丈シャツに、白のノーマルスカート、天然色の編み上げジュートウェッジサンダルを購入することに決まった。
 2人はそのまま、駅ビル最上階の喫茶室に入った。明色の照明の中、ライトミュージックが流れている。窓際の奥まったスペース、4人掛けテーブルに向かい合うようにして座り、良介はそれとなく、円香はいま何をしているのかと尋ねてみた。
 良介と円香はさる文系私大の法学部出身で、良介は勉強熱心ではなかったが、円香は院を目指していたほど、勉強熱心だったはずだ。院を諦めたのには、何か理由があるのだろうか。そう思って訊いてみると、彼女は歯切れ良く答えた。
「うん、実はね……」
 話によれば、彼女は今、雇用問題を中心とする社会派のルポライターをしているらしい。本当なら、大学の教授に付いて法学の研究に専念したかったようなのだが、不況のあおりで父親が職を失い、彼女も働かざるをえない状態になったのだとか。しかしその割に、彼女の表情に暗さはなかった。
「いったん研究室からは離れたけど、今でも『ジュリスト』は読んでるし、やりがいがあって面白いよ。こう、今までは文章の上でしかなかった裁判の案件を、肌身で感じられて。また研究に戻るときも、この経験は役立つと思うんだ」
 彼女がそう締めくくったところで、二人の注文した飲み物がやってきた。良介はアイス・ティー。円香はウィンナコーヒー。
 ごゆっくりどうぞ、というウェイトレスの声で、しばし二人の会話が途切れた。良介が、あらためてむかしの思い出話でも振ろうかと思った時。
 円香が奇妙に響く声で、こう言った。

「で──良介は、『Beauty and Brilliancy Factory』にいるんだよね? あの、《乙女座の園》を企画した」

乙女座の園 第7エリア(2)


 (2)

 しかし良介に対し、円香はパタパタと手を振って、
「あは、いいよ別に気にしなくて。あたしだっていつもなら化粧と服とでごまかすところを、ごまかさずに来てるんだから」
 軽い調子で笑った。
 たしかに今日の円香の服装は、ライム・グリーンのカッターシャツに、デニムのジーンズ。足元は、ざっかけないサンダルを穿いている。ボーイッシュと言うほどではないが、さりとて女の子らしさを強調するようでもない、むしろ中性的な印象のいでたちだった。
 化粧も、ごくごく薄い。良介の目には、化粧などしていないのではないかと思えるほどだ。もともと彼女は嫋々たる美人ではなく、むしろスマートな印象の美人だったが、1年以上のブランクを挟んで見てみると、彼女のそうした傾向にはさらに拍車がかかっているようだった。
 背中まで届く長い髪をすっきりとした濃紺の布で束ねているが、それ以外は、性別を特定できる要素が極端に少ないのだ。これで髪の毛が短かったら、本当に彼女の性別を言い当てるのは難しいだろう。
 しかし、
「でも、逆にすごく似合ってるね。何かこう……自然な感じで」
 良介は、思わずそう言った。世辞を言うつもりなど全くなく、良介にとっては素直な感想だった。円香は嬉しそうに笑い、
「ありがと。大学の頃の知り合いの男性で、今のあたしを褒めてくれたの、有沢君がはじめてよ。みんな今のあたしを見ると、なんか失望したような顔するんだよね。いやになっちゃう」
 そう言った。良介は、どちらの気持ちも分かるような気がした。
 大学時代の彼女は、女性ファッション雑誌から抜け出してきたようなモデル張りのスタイルと流行ファッションで、男子学生の尊崇と女子学生の羨望を浴びていた。しかし毎日のように完璧にセットされてくる化粧や、あまりにも洗練されすぎた挙措は、却って良介にとっては近寄りがたいものを感じていたし、(毎日、化粧にどれだけの時間をかけてるんだろうな……)(ああいう立ち姿とか歩き方、どんだけ練習して身につけたんだろう……)とか、他の男子学生たちにとってはどうでもいいようなことを考えたりしていたのだ。他の男は、そんなことは気にしない。あくまで彼女の完璧な姿を見て、その美を賞翫するだけだ。
 だから、昔の彼女を知っていて、それを期待して会いに行く男としては、かつてあがめていた女神が俗塵にまみれてしまったかのような気分なのだろう。
 そして、彼女は……
「その顔見て、なんか馬鹿馬鹿しくなっちゃって。むかしのあたしは、自分で言うのもなんだけど確かに綺麗にしてたし、格好良くしてたけどさ。あたしの本当の姿じゃなくて、一般的な“素敵な女性”のイメージ通りに振る舞っていただけ。でもそれが、世の男たちにとってはいいんでしょーねぇ?」
 整った顔立ちをにやにやと崩して、円香は笑う。確かに本来の自分を押し殺した状態で男たちからちやほやされ、素顔を見せたとたんに落胆されたのでは溜まらない、という気持ちも、痛いほど判る。
 しかし良介も、あまりにも昔とは違う彼女に対して当惑を隠せなかった。彼女はこんな笑い方、こんなしゃべり方をしたことがあっただろうか? まるで、顔立ちは同じだが性格の違う双子が、彼女のふりをしているような……。
 良介の内心を察したのか、円香はさらに、人の悪そうな笑みを浮かべた。
「あ、驚いてる? あたし、実はこんな感じなんだ。大学時代は気取ったしゃべり方してたし、この前の電話でもネコかぶってたけど、ね。……さ、早く行こ行こ。せっかく、なんかおデートっぽい感じなんだし」

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